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「おう?おー!こないだの姉さんではねーですか!」
「!」
忘れてた。この子は声が大きい。
勉強スペースの机に座っている人たちが、あたしたちを一斉に睨む。
「し、しー!しー!」
「はっ」
あたしが唇の前で人差し指を当てると、沙柚ちゃんもさすがに悪いと思ったらしく、口を手でふさいだ。
あたしたちは一緒に雑誌コーナーへ向かうことにした。
そこは、カウンターのすぐ目の前。
ここなら、真幸くんがあたしを捜したとしても見つけやすいだろうし。
「すいません、姉さん。うち、よくうるさいって言われて」
「ううん」
場所が図書館だからいけないわけで、友達にこんな子がいたらすごく楽しいと思う。
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