6th*secret love. #2

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「おう?おー!こないだの姉さんではねーですか!」 「!」 忘れてた。この子は声が大きい。 勉強スペースの机に座っている人たちが、あたしたちを一斉に睨む。 「し、しー!しー!」 「はっ」 あたしが唇の前で人差し指を当てると、沙柚ちゃんもさすがに悪いと思ったらしく、口を手でふさいだ。 あたしたちは一緒に雑誌コーナーへ向かうことにした。 そこは、カウンターのすぐ目の前。 ここなら、真幸くんがあたしを捜したとしても見つけやすいだろうし。 「すいません、姉さん。うち、よくうるさいって言われて」 「ううん」 場所が図書館だからいけないわけで、友達にこんな子がいたらすごく楽しいと思う。
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