6th*secret love. #2

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「名前は?名前は?」 「沙柚ちゃん知ってるかな?久我――っ!!」 真幸くんを紹介しようとしたら、後ろから肩をぽんっと叩かれて、飛び上がった。 心臓口から出るかと思った。 それはどう考えても無理だけど、本気で思った。 「ごめん。驚かそうかと思ったら、ガチで驚かせた」 この、矛盾したことを言うのは……、 「真幸くん……。後ろ姿でよく分かったね」 心臓がドキドキしすぎて痛い。 さすが、口から出そうになっただけのことはある。 「そんなもん分かるでしょ。先輩は、後ろ姿も先輩だし」 真幸くんは、あたしに笑顔を向けた後、沙柚ちゃんを見た。真顔で。
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