6th*secret love. #2

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「俺、ちょっと漫画見てきたい」 「あ、じゃあね、あたしは小説のところ見てるね。ちょうど読んでみたかった本が入荷したらしいから」 「おー、文学少女ー」 「文学……?」 そんなふうに言ってもらうと、朝読書で読むための本を借りるだけだって言いだしづらい。 貸し出しカウンターの前で真幸くんと別れ、正反対の方向へ。 文庫本コーナーは、勉強机のスペースのすぐ近くだから、少しの物音でも立てることがためらわれる。 雑音が気になると、勉強出来ない人もいるみたいだし。 “新入荷”のポップのところにある本の背表紙を目で追う。 探しているのは、映画の原作本。
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