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6th*secret love. #2
「先輩、熱出る前に帰りなよ」
「……帰んなきゃダメ?」
学年が違うから、教室がある階も違っていて、真幸くんを見れる時間なんて放課後くらいなのに。
「なにそれ可愛い。でもダメです」
きっぱり。
「……分かった」
本当は嫌だけど、ここでわがままを言って愛想つかれたくない。
嫌われたくない。
「今日無理して、明日から休むようなことになる方がやばいじゃん」
「うん……、ありがと」
確かに。
今日にこだわって、明日以降に姿を見れなくなるほうが辛い。
名残惜しさを感じながら、保健室を出た。
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