119人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「うわーっ、すっごい久しぶりです。私のこと覚えてます?」
真幸くんは、何度かまばたきをして、表情を変えずに首をかしげた。
「ですよねー。いいんです……。さゆぞうみたいに、部活一緒だったわけじゃないし」
落ち込む女の子。
部活が一緒でも、真幸くんは沙柚ちゃんの名前間違えてるけどね。
中学の後輩か。
中学が違うあたしは、少し居心地が悪い。
「……彼女?」
沙柚ちゃんの友達が、あたしを見る。
「そう」
「こ、こんにちは」
真幸くんが肯定してくれたから、あたしは頭を下げた。
「まともな彼女!?すごい!久我先輩って、太田先輩にまるめこまれるのかと思ってた!」
太田先輩……、あ、そうだ、明日奈さんだ。
最初のコメントを投稿しよう!