6th*secret love.-2 #2

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「さや」 「だから、さやじゃねぇって言って――」 「辛かった?ごめん」 「っー!」 真幸くんに謝られ、沙柚ちゃんは言葉につまった。 あたし的にも、意外。 しかも、何だか変な気持ち。 嫉妬……かな。 やだな、こんなの、信用してないみたいで。 「あああ謝るくらいなら、もっと周りに気を配れっちうことですよ!」 「あー、うん?モテてごめん?」 「んなこと言ってねぇです!やっぱりムカつくー!」 沙柚ちゃんが真っ赤になりながら怒ったとき、 「さゆぞう、騒ぐとまた追い出されるよ」 沙柚ちゃんの友達が呆れるように言った。 「また」ってことは、以前追い出されたことがあるのかもしれない。 まだここはロッカー室だから、図書館の中ってわけじゃないけど、この騒ぎは届いているだろう。
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