6th*secret love.-2 #2

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「姉さん!」 「えっ?」 沙柚ちゃんの矛先(ほこさき)はあたしに。 「本が読みてーです!」 「あっ、そっか、うん」 そのために来たんだった。 「じゃあ、カウンター行こっか」 又貸しは出来ないから、一度図書館に返却しなきゃいけない。 沙柚ちゃんと一緒にカウンターに行こうとしたら、 「先輩、それ終わったらすぐ帰る?」 真幸くんに呼び止められた。 朝読書で読んでた本がこれだから、返すと明日から読む本に困る。 「んー、朝読用の本、また借りていこうかな」 「俺も選んであげよっか?」 真幸くんが選ぶのってどんなだろうって思っていたら、 「久我先輩が選ぶようなのって、どうせトリックアートの本とかですよ。先生に「それは読書に入らん!」言われますよ」 沙柚ちゃんが、「ケッ」という嘲笑と共に断言した。
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