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love.-2 #3
「沙柚ちゃ――」
「もしもし先輩？まだ図書館？」
「あっ」
沙柚ちゃんを呼び止めようとしたけど、真幸くんと電話が繋がって、こんなところで話していると迷惑になるから休憩スペースへ向かうことにした。
生徒手帳は、持っていこう。
床に落としておくより、あとで渡したほうがいいもんね。
「もしもし、ごめんね、お待たせ」
休憩スペースの椅子に座り、改めて電話に出る。
「部活終わったの？」
「うん」
「お疲れさま」
「ガチで疲れた」
「ふふっ、お疲れさま」
こういうとこ、強がらないで素直だからおもしろい。
「まだ図書館？」
「そう。時間も遅いし、図書館が閉まる前に帰ろっかな」
近くにある壁掛け時計の針は、閉館１時間前をさしている。
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