6th*secret love.-2-2

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「真幸くんって、苦手なスポーツあるの?」 いつも朝からグラウンドで楽しそうだから、体を動かすことは全て好きなように見える。 「苦手なやつ?野球」 「え?野球部なのに?」 意外だったから、吹き出しそうになった。 「そうそう。上手くなりたくて、野球部入ってんの」 そんな理由。 そっか。苦手だからって、嫌いってわけじゃないもんね。 好きだから、もっと上手くなりたくて、野球部……か。 「かっこいい」 「マジ?そんなら、毎日言う」 「あははっ」 遅れて、あたしも飲み終わって、キャップを閉めたら、 「貸して」 真幸くんが受け取った。 またゴミ箱の中を狙っているらしい。 手から離れようとしたとき、 「外しちゃえ」 背後から、女の子の声が。
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