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「ねーねー、あさってどこ行きます?」
先生の言ったことを聞いていないのか、聞こえていないのか、真幸くんはそのまま話を進める。
「こら、年長者のことをシカトしない!」
耐えかねた先生がつっこむ。
あたしも窓のすぐ傍にいて、実は寒い。
「えー、そんな寒い?あ、マジだ、先輩震えてる。ごめん」
真幸くんは窓を閉め、窓から離れて校舎側へ向かった。
多分、改めて、学校の中から保健室に来てくれるんだと思う。
「あいつ、中倉さんの言うことしか聞かないわね」
「あはは……」
呆れる先生に、なんて返したらいいか分からず、出たのは空笑いのみ。
ただ単にあたしの場合は、すぐ具合を悪くしてしまうから、気をつかってくれたんだと思う。
真幸くんは、「図書館に行かないで」と言ってから、いつも通り。
あたしが気にしすぎているだけなのかな……。
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