6th*secret love.-2-2-2

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「ねーねー、あさってどこ行きます?」 先生の言ったことを聞いていないのか、聞こえていないのか、真幸くんはそのまま話を進める。 「こら、年長者のことをシカトしない!」 耐えかねた先生がつっこむ。 あたしも窓のすぐ傍にいて、実は寒い。 「えー、そんな寒い?あ、マジだ、先輩震えてる。ごめん」 真幸くんは窓を閉め、窓から離れて校舎側へ向かった。 多分、改めて、学校の中から保健室に来てくれるんだと思う。 「あいつ、中倉さんの言うことしか聞かないわね」 「あはは……」 呆れる先生に、なんて返したらいいか分からず、出たのは空笑いのみ。 ただ単にあたしの場合は、すぐ具合を悪くしてしまうから、気をつかってくれたんだと思う。 真幸くんは、「図書館に行かないで」と言ってから、いつも通り。 あたしが気にしすぎているだけなのかな……。
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