6th*secret love.-2-2-2

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「あっ、もしかして、うちが姉さんと先輩のこと、邪魔しようとしてるって思ってる?違うから、しないから!うち、姉さんのこと好きだもん!しないよ!?」 あたしが泣いている理由を勘違いした沙柚ちゃんが、慌てて身振り手振りで説明する。 本当にいい子だね、沙柚ちゃん。 あたしは、沙柚ちゃんの好きな人の彼女なのに。 あたしだったら、どうだろう……。 「違うよ。沙柚ちゃんは、そんなことしないでしょ」 「えへへっ。うおっ、雨?」 「えっ?あ、ほんと」 雨が降ってきて、あたしたちは急いで本屋に戻った。 中には入らず、入り口近くの屋根の下。 沙柚ちゃんは中に入ろうとしなかったし、あたしなんてまだ涙目だったし、雨やどりだけなら、ここで充分。 元々寒かったけど、雨を見たらもっと寒くなった。
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