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真幸くんを捜すと、漫画雑誌コーナーで何をするでもなく立っている姿を見つけた。
「真幸くん」
「んあ?おー、先輩、さや……は?」
……なんか変。
真幸くん、作り笑いは結構上手いけど、基本が正直者だから、すぐに分かる。
「沙柚ちゃん、今帰ったよ。すごい待たせちゃってごめんね」
「んー、遅いから見に行っ……こうとしたけど、やめた」
言葉、つっかえた。
「そうなんだ……」
「うん……」
「…………」
「…………」
ふたりの間に変な空気が流れつつ、時間も遅くなっていたから、帰ることにした。
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