6th*secret love.-2-2-2

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真幸くんを捜すと、漫画雑誌コーナーで何をするでもなく立っている姿を見つけた。 「真幸くん」 「んあ?おー、先輩、さや……は?」 ……なんか変。 真幸くん、作り笑いは結構上手いけど、基本が正直者だから、すぐに分かる。 「沙柚ちゃん、今帰ったよ。すごい待たせちゃってごめんね」 「んー、遅いから見に行っ……こうとしたけど、やめた」 言葉、つっかえた。 「そうなんだ……」 「うん……」 「…………」 「…………」 ふたりの間に変な空気が流れつつ、時間も遅くなっていたから、帰ることにした。
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