6th*secret love.-2-2-2

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ふたりの間には、あたしが知ることのなかった思い出があって、それは沙柚ちゃんにとってはとても大切なもので……。 真幸くんにとっては、どんな存在なの? 聞きたい。 聞けない。 あたしたちは、想いあっているとは思う。 それでも、沙柚ちゃんのことをこんなに気にしてしまうのは、自分で思っているよりも自信がないからだ。 「――!?」 キキッ!と、急ブレーキをかけられ、驚き、悲鳴が声にならなかった。 考えごとをしている間に家まで送ってくれたのかと、周りの景色を見ると、そこは知らない家。 「……どこ?」 「ごめん、通り過ぎた」 あ、だからか。 真幸くんは自転車をUターンさせる。 真幸くんも考えごとをしていたのだろうか。
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