6th*secret love.-2-2-2

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屈んでくれたおかげで届きやすくなった頭に、手を伸ばす。 自分から触れるのは緊張する。 右側を上げて、左を少し下げて、帽子の位置を調整。 「はい、出来たよ」 最後にポンッと軽く撫でる。 「ありがと。かっこいい?」 相変わらず、笑顔の破壊力がすごい。 「……かっこいい」 というか、今は可愛い。 「じゃあ、これ買ってこ」 「あっ、買うの?」 「え、似合ってない?」 「ううん、ううん、似合ってる」 「よかった」 自分では鏡を見ないまま、決断。 あたしの意見のみで決めるとか、嬉しいかも……。 出来れば、あたしがプレゼントしたかったけど、誕生日プレゼントだってバレちゃうし。 せっかくだから、当日びっくりしてもらいたい。
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