6th*secret love.-2-2-2

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「おまたせーっ」 「!!」 考え事をしていたから、びっくりして、持っていた帽子を落としてしまった。 「え、何?大丈夫?」 「う、うん、ごめんね」 落としたグレーの帽子を拾い、手でポンポンと払ってから元の位置へ。 「あ、先輩も帽子欲しい?その色より、白のほうが似合いますよ」 「買わないよ?ここでは……」 ここがメンズ用の店だということを、忘れているわけではないはず。……多分。 でも、真幸くんに言われてハッとした。 そっか、本人が好きな色も大事なことだけど、あたしが真幸くんに似合いそうな物を選ぶってことも大事だよね、うん。 今度はひとりで来てみよう。 それは、あくまでもサプライズにこだわりたいから。
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