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「ごめんなさい」
雑誌から手を離し、相手を見ると、
「おー!姉さん!姉さん!」
目をキラキラと輝かせた沙柚ちゃんだった。
あたしたちは、こんなパターンが多い気がする。
「今日は会えないんだと思ってたっす!やっぱりうちらは運命的な何かですよー」
そう言われると、本当にそんな気になるから不思議。
だって、この短期間に偶然出会う回数が多すぎる。
こんな気持ちで会うはずじゃなかった……。
沙柚ちゃんは、こんなに友好的に接してくれるのに。
「姉さんもこれ派ですか!好きなモデル誰です?」
「あたしは……、冬菜ちゃんかな」
よく表紙に起用されているモデルの名前を上げると、
「マジすか!うちもゆなちー推しなんすよー!」
これだけで喜んでくれるところが可愛い。
やっぱり沙柚ちゃんと一緒にいるのは楽しい。
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