6th*secret love.-2-2 #2

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「ごめんなさい」 雑誌から手を離し、相手を見ると、 「おー!姉さん!姉さん!」 目をキラキラと輝かせた沙柚ちゃんだった。 あたしたちは、こんなパターンが多い気がする。 「今日は会えないんだと思ってたっす!やっぱりうちらは運命的な何かですよー」 そう言われると、本当にそんな気になるから不思議。 だって、この短期間に偶然出会う回数が多すぎる。 こんな気持ちで会うはずじゃなかった……。 沙柚ちゃんは、こんなに友好的に接してくれるのに。 「姉さんもこれ派ですか!好きなモデル誰です?」 「あたしは……、冬菜ちゃんかな」 よく表紙に起用されているモデルの名前を上げると、 「マジすか!うちもゆなちー推しなんすよー!」 これだけで喜んでくれるところが可愛い。 やっぱり沙柚ちゃんと一緒にいるのは楽しい。
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