106人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねー、夢って?俺のこと「久我くん」とか呼んだだろ。何で?俺の夢?」
「え、えーと、あの……」
言えるわけない。
久我くん時代の真幸くんに、キスされる夢だなんて……。
「夢って、願望が出るとか言うけど」
「え、そうなの?」
願望……。
キスしてほしい……願望?
「う、うそっ!?」
「なにが嘘?俺になんかしてほしいの?」
「……う……」
顔中の血が沸騰してしまったかのよう。
あたし、きっと真っ赤。
あの時のあたし、真幸くんとキスしたかったの?
それとも、今?
なんていう夢を……!
「夢に見るほど、俺に何をしてほしいって?」
「え、や……、違っ……」
真幸くんの右手が、あたしの頬を包む。
面白がられてる。
最初のコメントを投稿しよう!