Last*眠り姫のひみつごと。-2

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年上なのに、どうしてあたしはこんなに頼りないんだろう。 気にしなくていいって分かっていても、ふとしたときに感じてしまう。 あたしのダメなところのひとつだなって思う。 「真幸くんごめんね。本当にもう大丈夫だから」 「…………」 あれ? 無言で、動かない。 「真幸くん……?」 今度は、真幸くんは手を離す。 さっきのは、声が聞こえなかったのかも。 と、思ったら、 「え」 ぐるんっと、景色が回る。 それは、すぐに見覚えのあるものに変わる。 保健室の天井。 ……なんで天井? 天井よりも近いのは、真幸くんの顔。全身。 手は動かない。両手共につかまれているから。 背中に、ふかふかの……ベッド。 ベッド? 「せっかくだから、もっと色々しておこうかと思って」 にっこりと可愛い笑顔を見せて、とんでもないことを言われた。 せっかくって、何が? 色々って、どういうの?
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