Last*眠り姫のひみつごと。-2

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近づいてくる顔を、思わずよけてしまう。 「っ……ん」 頬に、ちゅっと小さな音を立てて唇が触れる。 「何でよけんの」 「っ、んん……、ん」 ムッとした声色に、答えることが出来ない。 よけたはずの顔を強制的に戻され、唇を奪われたから。 「は……っ、やだ……」 先生と内山くんが戻ってくるのは、時間の問題。 窓の外にだって、人がいる。 「やだ……、見られちゃ……っ」 「なんで」 何でって、もちろん羞恥心があるから。 それと…… 「真幸くんにしか、見てほしくない……」 恥ずかしいことは、ふたりだけの秘密がいい。 真幸くんは、一瞬目を見開いたけど、 「ふたりだけなら、どんなのでも見せてくれんの?」 さらに意地悪な顔に変わった。
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