Last*眠り姫のひみつごと。-2

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「元気いっぱいな奴が、具合悪い子に手を出すな!」 「いででででっ」 先生が、真幸くんの左耳をつまんで引っ張って、ベッドから引きずり落とす。 「具合悪いときに手ぇ出しちゃダメなら、いつ手出したらいいんですか」 「久我ー!」 「いーっ、いったい、いったいって!」 先生は、ついに真幸くんの両耳を引っ張る。 「せ、先生、違うの、無理矢理されてたんじゃないの」 あたしは慌ててベッドからおりて、止めに入る。 先生は、真幸くんからパッと手を離す。 「もう。中倉さんも、嫌なときには嫌って言いなさいって、前に言ったでしょ」 先生はあたしに向き直って、ため息をつく。 内山くんは、先生がいつも座っている椅子に座った。 「嫌なとき?」 「そうよ。久我くんみたいなのは、殴りでもしないと分かんないんだから」 「暴力教師ー」 真幸くんは唇をとがらせて抗議。 「黙りなさい」 それを先生は一蹴。
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