Last*眠り姫のひみつごと。-2

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先生は、真幸くんの胸ぐらをつかむ。 「久我、あんた何した」 「せっ、先生!違うの」 慌てるあたしに反して、真幸くんは平常心。 「何考えてんですか。せーんせーいのエッチー」 オリジナルの歌を歌う余裕もあるみたい。 微妙に音痴……。 「エッチっちーっ」 なぜか内山くんも乗ってきた。 先生はにっこりと笑って、 「ふたりとも、蹴り出すわよ」 笑顔に似合わない声を出した。 言われていないあたしが一番怯えているという、この状況はどういうことなんだろう。 「はーい。じゃあ、蹴り出される前に部活行くー」 真幸くんは、先生に笑いながら、あたしの頭に手をぽんっと置く。 そして、あたしの耳に顔を近づけて、囁いた。 「続き、ちゃんともらうから」 「っ……!!」
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