Last*眠り姫のひみつごと。-2

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耳が妙にそわそわして、囁かれた耳を両手で押さえる。 こ、こっちだけ熱い……! 「真幸くん!」 「部活するから見ててー」 真幸くんは背中を向け、右手をひらひら振りながら、保健室から出ていった。 恐る恐る先生と内山くんを交互に見る。 「……聞こえた?」 「何が?」 先生が首を傾げる。 よかった。 さっきの耳打ちは、あたしにしか聞こえてないみたい。 とりあえず、ひとつだけ安心。 「……中倉さん、嫌じゃなくても、場所考えてね……」 こっちの問題は残っているけど。 先生が目を合わせてくれない。
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