106人が本棚に入れています
本棚に追加
Last*眠り姫のひみつごと。 #2
「なんだ……夢……」
ホッとしたような、がっかりしたような。
そうだよね、あの日の真幸くんは、あたしにキスなんてしてないもん。
途中までは記憶だったのに、最後は完全に妄想だった……。
唇の感触がリアルだったから、今でも半分夢だとは思ってないくらい。
「夢ってどんな?」
「!」
真幸くんが、あたしの前髪をかき上げる。
そういえば、ここは保健室のベッドなのに、なぜここに?
カーテンは閉まってたはず。
前を見る。カーテンはばっちり閉まっている。
……入ってきたんだね。
普段なら、先生が止めるはずなのに。
寝顔見られた。
大丈夫かな。まぬけな顔してなかったかな。
最初のコメントを投稿しよう!