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あたしは、気付いたら眠っていたようで、再びドアが開く音で目が覚めた。
真幸くんの寝ているベッドに、頭を突っ伏していた。
いけない。怪我人に体重をかけてしまった。
体を起こすと、いつから起きていたのか、真幸くんがこちらを見ている。
「あっ、ごめんね、寝ちゃって。重くなかった?」
「うん」
嬉しいことでもあったかのように、ニコニコしている。
……?
「久我くん、どう?」
背中から聞こえた女性の声に、振り向くと、深沢先生と、綿貫くんと、健太くん。
あれ……、明日奈さんと日下先生がいない。
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