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「おお……、笑った……」
お兄さんにじっくりと言われると、変な恥ずかしさがある。
「いいだろー、俺の彼女」
真幸くんは、お兄さんに向かってベーっと舌を出す。
「くっそ……、真幸のくせに、セーラー服の彼女が……!!」
推すなぁ、セーラー服……。
お兄さんは、通ってた学校がブレザー校だったとか……?
「そういえばさ、さっき待ち合い室見たとき、明日奈ちゃんが顧問に泣かされてたんだけど」
お兄さんの言葉に、驚く。
ここにふたりがいないのと、関係ある……?
「違うわよ。泣かしたのは、私。日下先生は、なぐさめてるだけ」
さらっとカミングアウトしたのは、深沢先生。
「そりゃ泣くだろ……」
と、目をそらして綿貫くん。
「かっこよかったです。真似したくないけど」
と、苦笑いで健太くん。
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