Last*眠り姫のひみつごと。-2-2 #2

8/24

109人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
お兄さんは、はぁーと、重々しくため息をつく。 あたし、何か悪いことでもしちゃったかな……。 「こいつさ、知ってると思うけどバカだからさ、そのメール見てテンション上がって寝れなくなったらしくて」 「えっ……!」 「夜中に俺の部屋でゲームしていきやがって、俺も一緒に対戦してたら2時になって、いい加減にしろっつって追い出したんだけど、」 夜中の出来事を思い出すかのように、お兄さんは嫌そうな表情で話す。 「自分の部屋戻ってからも、あいつゲームしてたっぽくて、隣の部屋だから音響いてうるせーの」 「は、はぁ……」 なんて返したらいいのか迷う。 「俺はそのあと一応寝たんだけど、朝起きて部屋覗いてみたら、まだゲームしてた」 「嘘!?」 「マジなんだって。俺の記録抜きやがって。弟のくせに」 お兄さんが何に悔しがってるかは置いといて、 「寝ないで……部活してたんですか?」 真幸くんの寝顔を見ながら、聞く。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

109人が本棚に入れています
本棚に追加