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お兄さんは、はぁーと、重々しくため息をつく。
あたし、何か悪いことでもしちゃったかな……。
「こいつさ、知ってると思うけどバカだからさ、そのメール見てテンション上がって寝れなくなったらしくて」
「えっ……!」
「夜中に俺の部屋でゲームしていきやがって、俺も一緒に対戦してたら2時になって、いい加減にしろっつって追い出したんだけど、」
夜中の出来事を思い出すかのように、お兄さんは嫌そうな表情で話す。
「自分の部屋戻ってからも、あいつゲームしてたっぽくて、隣の部屋だから音響いてうるせーの」
「は、はぁ……」
なんて返したらいいのか迷う。
「俺はそのあと一応寝たんだけど、朝起きて部屋覗いてみたら、まだゲームしてた」
「嘘!?」
「マジなんだって。俺の記録抜きやがって。弟のくせに」
お兄さんが何に悔しがってるかは置いといて、
「寝ないで……部活してたんですか?」
真幸くんの寝顔を見ながら、聞く。
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