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Last*眠り姫のひみつごと。-2-2-2 #2
お兄さんが戻ってくるまで、その場に立ち止まることに。
ふたりで壁に背を預ける。
窓の外は真っ暗。
キラキラ光る夜景が綺麗。
冬はすぐ日が落ちてしまうから、暗くなったということだけで夜になったような気持ちになる。
真幸くんは怪我をしているし、お兄さんだっているし、今日はここでお別れ……かな。
残念じゃないって言えば嘘になるけど、無事でいてくれて本当に良かった。
「真幸くん」
「ん?」
「誕生日おめでとう」
この先、今日のこの日を忘れることは、きっとない。
いつか笑い話に変わったらいいな。
その時、まだ隣にいれたらいいな。
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