Last*眠り姫のひみつごと。-2-2-2-2 #2

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先生が出ていった後に、あたしたちも保健室を出た。 1階の廊下を歩いているときに、 「ねーねー、ごめんってー。もうどさくさで覗かないから。今度からは、ちゃんと許し貰ってから覗くから」 ……真幸くんは、あたしに何を謝っているのだろう。 っていうか、廊下に人いっぱいいる。 誰かに聞かれたら、すごく恥ずかしいんですけど……。 「そんな詳しく見えなかったし」 「真幸くん、怒ってないから大丈夫……。やめて……」 誰にも聞かれてなくても、恥ずかしい。 廊下を歩き進めていると、もう真幸くんの教室。 1年生は1階だから、着くのが早い。 「着いちゃった……。あたしも教室行くね」 名残惜しさを感じながら、たった今来たばかりの道を引き返そうとすると、 「待って」 真幸くんに手をつかまれた。 「え?」 「今日部活できないし、デートするでしょ?」 「っ……する!」 「ぷっ、声でかすぎ」 言われて、意味がないのに口を押さえる。 放課後のデート、楽しみにしてたから。 真幸くんと、街中を歩く。それだけ。 それだけのことだけど、憧れだった。
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