Last*眠り姫のひみつごと。-2-2-2-2 #2

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「俺も腹減った。なんか外に食べ行こー」 いつもの笑顔だ……。 「うん……」 ホッとして、あたしもつられて笑顔になる。 さっきまでの真幸くんはかっこよくてドキドキするけど、やっぱり……笑顔が一番好き。 この笑顔が見たくて、毎日保健室から見てたんだから。 「ってか、シャワーだっけ。連れてってあげる」 「あ、……やっ!?」 ふわりと体が浮く。 迷うことなくお姫さま抱っこをして、真幸くんは軽々と歩いていく。 足を使って雑に扉を開け、部屋を出る。 「あっ、歩ける!歩けるから!」 「さっき痛くて立てないって言ったじゃん」 「平気!平気だから!」 体重が! 「どうせ俺も同じとこ行くんだから、一緒に行ったほうが効率いいよ」 「お、同じとこ……?」 それは、つまり? 真幸くんの腕の中で、あたしはカチコチにかたまる。 そんな様子に気付いたのか、真幸くんは、 「大丈夫。何もしないから」 すごく可愛くて、誠実そうな笑顔で言ったけど……。 ……嘘だった。
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