Last*眠り姫のひみつごと。-2-2-2-2 #2

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「あう……」 「どうしたの、中倉さん、疲れてるわね」 次の日、あたしは朝から保健室を訪れ、椅子に座ってぐったり。 深沢先生が、苦笑いで体温計をくれた。 具合が悪いのだと勘違いさせてしまったらしい。 一応受け取って、脇に挟む。 「久我くん、どう?」 「ど、どう?って……、えっと……」 一瞬で、昨日の記憶を脳内が見せてくる。 どうもこうも、こんな話を出来るわけがない。 「何もしない」って言ったのに、嘘つかれた。 ……無理無理無理。言えない、言えない。 どうしようかと、押し黙っていると、 「やだ、怪我そんなにひどいの?言えないくらい?」 先生が聞いていたのは、そっちだった。 ……当たり前。 またあたしは、何を変なことを考えているのか……。
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