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Last*眠り姫のひみつごと。-2-2-2-2 #2
「も、もうだめ……、やだぁ……」
ぷるぷる震えて、しかも涙声。
普段から運動もしないあたしだから、ちょっとしたことですぐに息切れ。
それが昨日から続いている。
さすがに、もう限界。
「いっぱい赤いのついてる」
「ま、真幸くんがつけたんだよ……っ」
首筋を中心に何度も咬まれて、痛かった。
昔から、痣(あざ)を作ると何日も消えない肌質だったから、今回も長い間残ってしまいそう。
何かで隠さないといけない。
「も……、お願い……」
両腕を使って、必死に胸を押さえていると、あたしのお腹から、グーっと、音が鳴った。
こんなことが、前にもあった気がする。
相変わらず、空気を読まないお腹。
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