Last*眠り姫のひみつごと。-2-2-2-2-2 #2

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「な、なに……」 「しー」 意味が分からなくて戸惑う唇に、右手の人差し指を当てられ、封じられる。 起き上がりたくても、上に真幸くんが乗っていて、あたしを見下ろしているから、何も出来ない。 この先は、……知ってる。 あたしは、眠り姫だから。 「んっ……」 真幸くんの唇が、額に当たる。 「っ……」 次に、左頬。 少し上にあがって、目の下。 わざと唇を外されているみたいな焦らすキスが、もどかしい。 「ま、まさきくん……」 唇をキュッと結んで、見上げる。 一応、睨んだつもりなのだけど、思うような効果はなかったみたい。 「なに?どこに欲しいって?」 反応を楽しむような笑顔が返ってきたから。 あたしは、目を斜め下にそらして、真幸くんの服をつかむ。 「……口じゃないと……眠り姫、目、覚めないから……」 というか、元から起きているけれど。
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