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物欲しそうな目をしていたのは、自分では解らなかったがきっと本当だ。
俺は、コイツが欲しかった。
人当たりもいいから取引先にも気に入られてるし、チームリーダーの島田さんに次いで営業成績もいい。
手際も要領もいいから、自分の仕事をさっさと終わらせて俺の仕事を手伝ってくれる事もある。
その度に俺はコイツの仕事能力の高さを羨ましく思い、それと共に惹かれていた。
それは同じ男として慕ってるだけだと思ったのに。
あの時のキスでそれが全部崩れた。
自分からも舌を絡めて求めた所で。
『あぁ、コイツが好きなんだな』
自分でも認めるしかなくなったから。
飲み会を解散してから、岡田を自分の部屋に連れ込んだ。
今思うと何で部屋に連れ込んだりなんかしたんだ。
だからこうして逃げ場が無くなったのに。
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