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第1章「アンダーグラウンド・レジスタンス」
ドラゴンキングダムの眠りは浅い。
田舎と違って王都は電気を持っているからだ。
街灯が石畳を照らし、ピンク色のネオンは男どもを蛾のように吸い寄せる。冬だというのにブゥンブゥンと室外機が夏虫のようにうなっていた。
充分に暖められた室内ではさらに加湿器が美肌を保つために蒸気を吐き出していることだろう。
都民は電気を使うことに遠慮がない。
それこそ川の水が永遠に流れているのを信じるように。
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