ウ・テ・ル・ス

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「助かったわ。 これでなんとか不渡り出さずに済む…。 必ず返すからね。 」 「いらん。 あんたと会うのもこれで最後だ。 」  一瞥もくれず不機嫌な秋良に、 女主人もたじろぎ気味だ。 「秋良、 ご飯まだなんでしょ。 なんか作るから、 食べていきなさいよ。 」 「今さら母親の真似はやめてくれ。 不愉快だ。 」 「秋良…。 」  秋良は席を立った。
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