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「ところで君…、
本当に女だよな。
」
「そうですよ。
今ここで脱いで証明しましょうか!」
閉まるドアの向こうで聞こえる男の笑い声。
エレベーターは憤慨する真奈美を載せて3階へ昇っていった。
やがてエレベーターが制止すると、
小さな鐘の音とともにドアが開く。
目の前に1階のロビーよりも広いスペースの社長室が現れて、
真奈美の度肝を抜いた。
側面に何台ものモニターが設置されたオーディオビジュアルコーナーがある。
その横にプロジェクターとスクリーンが配置され、
いくつものLAN端子がのぞくワークデスクがある。
ウエブ会議が出来る会議室と言っても、
きっと今の真奈美では理解できなかったろう。
対角には、
ヨーロッパデザインの応接セットとバーカウンター。
なんとアンチークなビリヤード台まであった。
この部屋の主はどこかと探すと、
はたしてアポロンは、
一番奥の大きなマホガニー調のデスクで、
PCモニターを覗き込みながら盛んにキーボードを叩いていた。
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