ウ・テ・ル・ス

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「すぐ終わるから、 ちょっとそこに掛けて待っていてくれ。 」  アポロンは真奈美に一瞥もくれずに、 聞き覚えのある低い落ち着いた声で言った。 真奈美はそう言われたものの、 あまりにも広すぎるオフィスの何処に腰掛けたらいいか見当がつかない。 途方に暮れて立ったままアポロンの作業が終わるのを待った。 「…待たせたな。 」
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