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ようやく顔をあげたアポロンは、
真奈美の姿を見て凍りついた。
それと同時に、
アポロンに直接見つめられた真奈美の身体も凍りつく。
初めて会った時はサングラス越しで解らなかったが、
直接見る彼の瞳は、
すこし緑がかっていた。
その瞳で見つめられただけで、
なんで自分の身体が硬直するのか真奈美はまったく理由がわからない。
これじゃバンパイアに狙われた処女同然だ。
一方、
アポロンの凍りついた理由はすぐにわかった。
「君は、
プライベートでも、
その制服で人に会いに行くのか?」
アポロンは首を振りながら、
真奈美に近づいた。
比較的上背のある真奈美より、
さらに頭ひとつ長身のアポロンは、
今は上着を脱いでいた。
白いドレスシャツからも、
その肩幅の広さと胸板の厚さが容易に想像できる。
アポロンが近づくにしたがい、
真奈美の胸の高まりが激しくなる。
あんまり近づくんじゃない。
胸の鼓動に気づかれてしまう。
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