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前のめりに体を傾けて私の胸を舌で舐めまわすその光景がまた、強すぎてくらくらして、自然に背中が後ろに反ってしまう。
私の状態を気にせず、倉坂さんは舌に唾液を絡ませて赤い尖りをゆっくり、優しく焦らすように突いて円を描く。
むり、ムリ、無理。
こんなの我慢できない。
塞がれてる口から堪えらず洩れる熱い吐息。
倉坂さんの手の平が私の吐息で湿っていくのが解って、それすらも恥ずかしい。
「ふ、ふぅっ…んむ」
声は完全に抑えられない。
ここは店内。
外と中を隔てているのは決して重厚とは言えない木造の扉。
きっと少し聞き耳を立てられれば聞こえてしまう。
だから、興奮している体とは逆に頭はどうしてもそちらに気がいってしまって目線が扉に向く
こんな深夜の時間帯で人通りもほぼないから、大丈夫だとは思うけど…。
ビクッッ
「!!っひ!!」
カリッと、尖りを甘噛みされた。
ゆっくり過ぎる愛撫からのいきなりの刺激に悲鳴が漏れそうになって思わず口元にある倉坂さんの手を自分の手でさらに押さえつけて衝撃に耐えた。
いたずらな笑顔を浮かべて上目使いに私の様子を伺う、倉坂さんの色気が濃すぎて気持ちが飲まれる。
そのまま胸全体を食べるように味わいながら、器用に左手が私の腰から下へ下着を潜って侵入してくる。
さすがに、汗をかいた後で、そこを直に触られるのは抵抗がある。
ゆるく拒否を示すように体を離そうと試みるも、無言の否定が背中に回された右腕に感じられた。
「口元、押さえてて。」
「…っ」
もはや、私の意思確認はいらないのか、当然のように下着をずらして探るように分け入る指先が、強い意志を持って私を乱そうとする。
「んんっ!…ん、ん、んっ」
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