第1章

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事務所に着いていつものように業務メールなどを確認して、暇になり、ふとパソコン横に置いてある卓上カレンダーを見た。 今日は木曜日。 CAZOと私の夜のお店は定休日だ。 残念。 夜の仕事がない早い時間に行ってみたかった。 まだ出会って3日しか経っていないのに、こんなに考えてしまうなんて、どうしたんだろう。 倉坂さんは、今日の休み ふとした時に昨日の事を思い出してくれてたりするんだろうか…。。。 あぁ。 なんでLINEとかアドレス聞かないんだろう私。 拒絶されるのが怖いからかな。。。 でも 普通ならあんな事する前に、聞いてるよね。 倉坂さんからも聞いてくる気配ないし…。 そう考えた瞬間、ズンっと頭が重くなった。 連絡先も交換しない、 聞かれもしない、 でも体だけは関係して、 気持ちも何もお互い話してない。 寧ろ何も知らない事ばかり…。 あ、これって、遊びというか、よく聞くヤリ捨てられるパターンじゃない? 今まで生きてきた中でそんな経験はなかった。 1度だけ、何とも思ってないフリーの男友達と酔った時に、そういう事に及んだのはあるけれど…。 別に今でも普通に連絡は取れるし、それ以降またっていうのはなかった。 私は自らそんな道を進むタイプではない。 どちらかというと、その経験を側で聞いてる側だ。
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