シリアスのはずがお兄ちゃんが彼氏のバックを狙っています。

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「!?!?!??!?」 お兄ちゃんが一瞬対応に困る様子が、手に取って分かった。 「もし、一学期の全国テストで一、二年の平均点が上がったら、俺が如月祭でしてあげるご褒美だよ。この前見たDVDで、俺、これはちょっと好みだった」 「ここここ高校生がそんな如何わしいDVDを見るな! 今すぐつばさサイズのガーターベルトを注文しよう」 携帯を取り出すお兄ちゃんと、廊下で話を聞いていたクラスや他クラスからどよめきが聞こえてくる。 メイド服で、――ほにゃららガーターベルトって! まずつばさ君がそんなDVDを見ることもショックだったけど、想像しても鼻血しか出ない似合う様子が素敵過ぎる。 「その代わり、一、二年の平均点を上げた俺へのご褒美に、学園祭の司会に芸能人呼んでくれますよね?」 「可愛いつばさのお願いなら、――株で儲けた金を君に全て投資してやろう。誰を呼んで欲しい?」
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