シリアスのはずがお兄ちゃんが彼氏のバックを狙っています。

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二人の言い争いがなくなり、そろりと用具入れから出てきた所で、教室の入り口に、眠たそうな気だるげなつばさ君が立っていた。 可愛いけれど、極上の色気はやはり格好良いと思う。 「りの、聞いてたよねー」 「……それが?」 昨日のあの言葉からの私の答えがまだ出ていなくて、つい冷たい言葉を放ってしまう。 「俺が一番になったら、俺がりのの麗人さんになるよー。それでいいよね?」 「え?」 「眠たくてだるいから――これで最後にしてよね」 可愛らしく首を傾げたのち、つばさ君は上のシャツのボタンを三つ程外した。 それだけでクラス中からどよめきと、シャッター音と共に、 危ないフェロモンで気絶していく人が続々と倒れていく。 勿論私も気合いで鼻血を止めている。 そして、小さく含みをたっぷり込めて笑って言う。 「メイド服+ノーパンガーターベルト」
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