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ぷっつーん
「そうか。そうだね。下手かどうか試させてやろう。目を閉じろ」
「お兄ちゃん!」
「止めるな!」
止めるに決まってるじゃない。
馬鹿じゃないの。
つばさ君を壁ドンしたまま、この男は何を一体!
「良いの? 俺、超上手だから、――麗人さんが女になっちゃうよー?」
「はあ!? 何それ! 信じらんない!」
今、私はつばさ君を助けようと、辞書でお兄ちゃんを叩こうとしたのに。
なのに、――つばさ君がキスが上手いなんて!
彼女の私でさえまだ未経験なのに!
つばさ君は――上手いって太鼓判押されるほど経験があるってこと!?
「お兄ちゃんもつばさ君も知らない! 最低! 不潔! 遊び人! もう知らないーー!」
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