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遠慮なくカーテンを開けると、ベットの上で保健室の先生(男)が、勉君(男)に押し倒される姿を、最新のカメラで撮影している巫女さんの後姿が見えた。
「あああ、素敵ですわ。自称s同士が絡み愛、そして、――自分より圧倒的なSの相手に見も心もMにされちゃうんですの。このタイトルは『絡み愛』。もっと濃厚に絡みあわせねば」
「……先週も貧血で倒れたんですから、興奮と鼻血の出し過ぎには気を付けて下さいね」
まるで日本人形のように真っ直ぐな長い黒髪を腰まで伸ばし、大きな瞳は零れそうに見開き、マスカラ要らずの睫毛に、ぷっくりとした美しい唇。
日本三大美女コンテストがあれば間違いなく、この人はランクインすると思う。
小さな顔やら、白い肌やら、芸術作品のように美しいし。
ただ――重度の腐女子だけど。
今もこうして、自分の専属医だった敦盛さんを学校の保険医にさせてまで此処に入学したのに、――勉くん×敦盛さんで腐的な妄想を実行しようとしている
「勉君は何をしてるんだか」
「俺はバイト。まあ、先生も結構タイプなんだよね。Mの時は」
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