シリアスのはずがお兄ちゃんが彼氏のバックを狙っています。

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地面やドアをドSパワーで溶かしながら、お兄ちゃんが私とつばさ君の所まで歩いてくる。 その姿は、いつもの重度のシスコンで隠れて見えていなかったSの姿が垣間見えている。 「今、接吻したろ? 高校生の分際で、清き男女交際を俺が約束したのにも関わらず――キスしたな」 「うるさいな、キスぐらいさせろよ、ばーか」 「つ、つばさ君」 慌てる私なんてほったらかしで、つばさ君はお兄ちゃんを睨みつけるけれど、 けれど、お兄ちゃんが怒ったらつばさ君でさえ止められない。 「確かに、この高校が県下一の進学校になるには、今のうちに一年に俺達の様なエリートの基礎を叩きこむ必要がある」 「お兄ちゃん」 「俺と勉とリリヤの合計点より、一年の上位三名の合計点が下回った場合、如月祭は廃止する」
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