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もし私の勘が当たるならば――つばさ君より先に見つけてそれを隠してこっそり敦盛先生に提出しようって思う。
「うわー。嫌だねぇ。エロ本とかあったらどうする?」
「ぷ、プライベートなところは見なかったことにしてあげよう」
私だって、見なかったことにしたいと思う。
「まあ、いいけどさ」
とっくに豆粒のように小さくなった敦盛先生を横目で見ながら、中を探索する。
壁一面に埋め込まれた本棚には、難しい本やトロフィーや額が飾っているし、窓際のディスクには家族の写真、引き伸ばした巫女さんの写真も反対側の壁にいっぱい貼ってある。
教室一個分の広さはありそうな部屋の中、金庫や暗証番号を入力する扉などがあり、全てを見るのは無理なようだった。
「大体、エロ本ってベットの下が通説なよね。あと、一番下の引きだしの奥の空間」
「探してるの郵便物だよ……」
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