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ほぼ誰も利用しないような小さな駅に、穏やかな駅長さんと猫、そしてそのすぐ近くに喫茶店『SNOW WHITE AND THE SEVEN D WARFS』がある。ログハウスの様なあったかみのある、小さな喫茶店で、店の前にはハーブや花が植えられた花壇で囲まれている。
店の中では丁寧に壁やテーブルを拭いている 神経質そうな ウエイトレスがいる。
七席しかないテーブルを丁寧に何度も何度も拭いている。
「それぐらいで大丈夫だよ。いつもありがとう。竪毬(たてまり)さん」
顔の半分が髭に覆われている男が、申し訳なさそうに言う。
「いいえ。禁煙にしても、外のテーブルから煙は入って来ていますので」
竪毬と呼ばれたウエイトレスは、そう言うと苛々でこめかみを上下させながら拭きあげて行く。
朝から夕方まであの匂いが入ってくるのだから。
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