第1章

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高校一年生の「春」皆には…文字通りの「春」が訪れていたなのに…なのに…私だけ!! なんで! 「春」が訪れないのー! 雪川雪乃。 中学一年生。 見た目もそれなりに、可愛いほうらしい。 お金持ちの、お嬢様だ。 けれども、問題が一つあった。 宝石が大好きなのだ。 狂ったように、宝石を愛し狂ったように、宝石を眺め、狂ったように、宝石を舐める。 そして、買う。 という宝石大好きのせいで、彼氏が、出来ないのだ。 雪乃は、知らなかった。 この宝石大好きが、自分に、春を訪れさせることを。 ある日の朝。 雪乃「ママ~お金頂戴。」 雪乃の母「良いわよ♪今月お財布に、入らないくらいお金が入ったから♪また好きな宝石でも、買いなさい♪」 雪乃「ママ…香水臭いよ。」 さらっと言う。 雪乃の母「あらそう?新発売の、アクアマリンの香り…雪ちゃん気に入らなかったのね♪」 ごめんなさい~と笑う。 リビングに戻る母。 雪乃「ママたら…本当にパパの、会社の香水愛してるんだから…」 そうだ、雪乃の父は、大手香水会社のオーナー兼社長なのだ。 雪乃の父「ママ~ネクタイしめてくれ~」 優しい熊みたいな、顔の父が、母を捜しに来る。 雪乃「ママなら、リビングだよ?パパ、アクアマリンの香り…臭いよ。」 聞かれる前に感想を言う。
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