15人が本棚に入れています
本棚に追加
高校一年生の「春」皆には…文字通りの「春」が訪れていたなのに…なのに…私だけ!!
なんで!
「春」が訪れないのー!
雪川雪乃。
中学一年生。
見た目もそれなりに、可愛いほうらしい。
お金持ちの、お嬢様だ。
けれども、問題が一つあった。
宝石が大好きなのだ。
狂ったように、宝石を愛し狂ったように、宝石を眺め、狂ったように、宝石を舐める。
そして、買う。
という宝石大好きのせいで、彼氏が、出来ないのだ。
雪乃は、知らなかった。
この宝石大好きが、自分に、春を訪れさせることを。
ある日の朝。
雪乃「ママ~お金頂戴。」
雪乃の母「良いわよ♪今月お財布に、入らないくらいお金が入ったから♪また好きな宝石でも、買いなさい♪」
雪乃「ママ…香水臭いよ。」
さらっと言う。
雪乃の母「あらそう?新発売の、アクアマリンの香り…雪ちゃん気に入らなかったのね♪」
ごめんなさい~と笑う。
リビングに戻る母。
雪乃「ママたら…本当にパパの、会社の香水愛してるんだから…」
そうだ、雪乃の父は、大手香水会社のオーナー兼社長なのだ。
雪乃の父「ママ~ネクタイしめてくれ~」
優しい熊みたいな、顔の父が、母を捜しに来る。
雪乃「ママなら、リビングだよ?パパ、アクアマリンの香り…臭いよ。」
聞かれる前に感想を言う。
最初のコメントを投稿しよう!