高校生

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「....ふぁぁ」 眠たい目をこすって重たい体を起こす。 ふと時計を見るとAM8:30の文字が。 ん?8時半? 8時半........ はちじはん........ ハチジハン........って 「はちじはんんんんんん!!??」 さっきまでの眠気が嘘のように吹っ飛んで、僕は雄叫びをあげて階段をかけ降りた。階段を下りてすぐに机においてあった食パンにかじりつき制服を着る。 今日は僕が通うことになった私立、伊野勢学園、の入学式.......なのだけれど、なんと入学式は9時から。 僕の両親は3年前に交通事故でなくなり、今は姉と2人暮らし。でも姉は社会人だから毎日仕事が忙しいらしくいつもこの時間にはたいてい仕事でいない。今日の入学式だって仕事が忙しいからこれないのだそうだ。 まあそれはどうでもいい。いや、良くないけど........でもそんなことよりも僕にとって一番重要なこと ................朝起こしてくれる人がいない ってこと!!! これはもう一大事! だからね、自分で起きれない=遅刻するってことになり兼ねないの! でも流石に入学式そうそう遅刻するなんて恥ずかしすぎる........ 僕はパンをかじりついたままバックを持って飛び出した。 ちなみにここから学校まで約30分。(自転車で) 絶対遅刻するな....
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