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2 7月8日 輪郭
「この生徒の恨みが具現化され
『審判』って出来事を起こしている。
そしてそれによってお前たちのクラスメイトが次々と死亡している……か」
乙黒はひたすらにぶつぶつと陽太たちから教えられた事情を反芻するように呟いていた。
「ただこれは僕の個人的な推理……いや思い込みです。
ただその調査結果によって何かわかるかもしれない」
「思い込みか。
100パー当たっている推理なんて有り得ない、
初めは全て思い込みさ。
なんだか順調に亜門警部の血を引いてるらしいね、お前」
「……チッ」
霧島は普段陽太たちには見せないような表情で舌打ちをした。
相当イラついているようだ。
「だが人が殺人以外の方法で、
かつ自殺願望も無い生徒たちが死亡している。
成程確かに普通の人間の仕業とは思えないな」
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